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それはきっと

それはきっと、君と僕の回転数の違いから生じたものなのだろう。

それはきっと、君と僕の。



どんなに歯を食いしばっていても、唇噛み締めていても、
隙間から容赦なく零れ落ちてしまうものであって。
一度そうしてうっかりあぶれてしまった可哀相なものたちはきっと。
火葬しようと土葬しようと足掻いたところで、もはやどうすることもできないのである。

よって、僕は君との回転数の違いをまざまざとこうして身に染み入るように感じつつ、呆然と立ち尽くすしかないのである。

またも今年も性質の悪い夏の虫が騒ぐことくらい、予想はたやすかったので、
もう諦めの境地に立つしかないのであって。
今更破り捨てようと踏み潰そうとしたところで、それらすら敵わないわけである。

しかしながら君の優しいだけの微笑みでそれらを見つめられてしまうわけにはいかないので、
僕はやはり、足掻くしかないのである。
愚痴を呟く暇すらない。

君に、見つかるわけにはいかないのである。
君に、回転数の違いを気づかせるわけにはいかないのである。

君を、悲しませたり苦しませたり絶望させたりするわけにはいかないのである。
別に、期待されているわけでもないのだろうけれど。



何はともあれ。
一度生じてしまったずれは、いつか決定的なものとなってしまうのだろうことは想像は難くない。
僕はひた隠しにそれらを君の目から眩ませるためだけに、性質の悪い夏の虫を握り潰そうと顔をしかめるだけである。
見せてはならぬものは、僕の真横に山ほど積み上がっているのであるから。

あまりのことに、短く爪を切りすぎた痛みすら嘆かわしい。
以前は爪を噛む癖があったなんてわかるまい。
気づかないであろう。
あの時の痛みはもう覚えてなどいない。
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