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順番を守りましょう。

どれからひとつずつ。
なにからひとつずつ。

優先順位が分からないから、どれにもなににも手がつけられない。
でもその順番はきっと、君にしか分からないことなんだよ。
だから誰かに示される前に、君が判断して決めていかなければいけないんだ。

わかるよね。

さぁ、どれからひとつずつ。
なにからひとつずつ。
君は、手にしていくんだろう。

僕はじっと君を見ている。
何か言うわけでもなく、何かするわけでもなく。
僕はただ、じっと君を見てる。

ふと君は僕を振り返って泣いた。
「君は君は、何からどれから手に入れていくの」
君は泣きながら言った。
だから僕は、手のひらの上にある、不思議な色の錠剤を君に見せた。
「僕はこれを飲み込むことから始めるよ」
僕はそう君に言った。
「それを僕にもくれないか」
君は泣きながら僕に手を伸ばした。
空っぽの手のひらを僕に差し出した。
「駄目だよ。これは僕にしか効力がないものなんだ。君には逆に毒かもしれない」
僕が断ると、君は泣いた。
「それが欲しかったのに」
そう言って、君は泣いた。

君が欲しがったものは、「毒」だったと、初めて知った。
だけど僕は、君が一番に手に入れたがったそれを、あげることができなかった。
僕の手のひらの上、たったひとつの不思議な色の錠剤。
多分ね、
僕は思うんだ。
君の手のひらの上に、たったひとつ錠剤があるとしたら。
こんな不思議で曖昧な淡い色の錠剤じゃなくって、きっと。
きらきら奇麗な原色の、カプセルだと思うんだ。
君はそれを飲み込んで、泣き止んで。
君が、決めるべき順番を、決めていくんだと。

僕はただ、そう思うんだ。

だってそうでしょ。
自己完結法は幾らでもあるって大昔笑って言ったのは君じゃないか。
指折り数えて。
僕はそれに縋ってこの曖昧で淡い色をした錠剤を握り締めているんだよ。
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