FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

正しい場所の確保の仕方

君はそこがどんな場所であれ、いつもひっそり、なんだか申し訳なさそうに存在する。
例え寂れた公園の薄汚れたベンチの上でも、不慣れな新入社員が社長の椅子に座らされるかのように申し訳なさそうに、心細そうに座る。
僕はその姿に対して、ちんまり。という言葉が妙に似合う気がして、だけどすぐに似合わないと心の中で一蹴した。
そんな生易しかったり可愛らしいものでもない気がしたのだ。

あ~ぁ、

僕は心の中で溜め息をつく。
ここでも駄目か。というかそもそもどこでも駄目なんだろう。とやっと気づいたのだ。
いつの間にか心の中でだけで様々な感情をやりくりしてしまう癖がついたのは、多分僕だけではなく、君もそうなのだろう。

多分君は、自分の家の座布団の上でも同じように申し訳なさそうに、心細そうに座るのだろう。
誰も他にいなくても。家族と一緒でも。たったひとりでも。
多分君にとってそれが当然で、そうしないことの方が圧倒的に不自然で落ち着かないのだろう。
だけど一緒にいる僕の身にもなっておくれよ。と、僕はまた心の中でのみ嘆いて苦笑した。

小さく小さく、できるだけ小さく。
ベンチを一人分使うことさえ罪悪みたいにして、君は座る。
あと数年で壊れてしまいそうなくらいのボロい公園のベンチの上ですら。

僕はほんの少しだけそのベンチに。君の家の座布団に。君が今まで申し訳なさそうに、心細そうに座ってきた椅子や場所たちに、…本当にほんの少しだけ嫉妬した。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。