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「……だから、」
口答えのようにも聞こえる自分の言葉は、だけど心の奥底からの本心だった。
「そんな言葉じゃ納得できない」
彼は僕の本気の気持ちすら、あっさりと切り捨てた。
「本当に、」
僕は言い募るけれど。
「その程度で頷けるわけがない」
彼はやはり簡単に払いのける。
嘘だね。本当だ。安易だ。なら他に何て言えばいい。自分で考えろ。だから考えて言ってる。嘘をか。本当なんだってば。
僕らは不毛なほど行き違う言葉の応酬を、…それでもやめられないのだ。