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僕らのための袋小路をあつらえよう

どんな壁も乗り越えていくなんていう固い決意も一瞬で粉々になるくらいの、一目で明らかに不可能を理解してしまうほどの、目の前立ちはだかる圧倒的な壁を。
君が迷い込んだ薄暗い路地裏の最奥にあつらえて待っていよう。

なかなか荒い呼吸治まらない君が、頬を伝う汗も忘れて呆然とそれを見上げるのを見てみたいから。

僕は君が胸に抱く希望の、その大小に関わらず全てひとつひとつ丁寧に砕いてしまおう。
僕が今いる抜け道を塞いでしまおう。
そうすることで、僕の逃走経路すらどうしようもないくらい潰してしまおう。

世の中にはどう足掻いたってどうしようもないことだってあるんだと、君と僕に知らしめよう。

「…なんて底意地が悪い」

ぽつり、苦々しく零したのは君ではなく、僕だったりするけれど。
ふは、僕は笑う。心底苦々しく呟いたあとで噴き出して笑う。なんて可笑しい。これ以上滑稽で可笑しいことなんてない。

だって僕らはまだ、出会ってもいないんだよ。

君の冷たく湿った、血管が収縮した真白な手のひらはどんな感触だろう。
君のまん丸に見開かれた、絶望色映る眼球はどんな動きをするだろう。
君のカラカラに乾いた、柔らかな唇はどんな風に、どんな言葉を紡ぐのだろう。

未だに性懲りもなく大小さまざまな希望に縋る僕らのために。
徹底的なまでに目の前立ちはだかる壁をあつらえよう。
一目で明らかに不可能を理解してしまうほどの、どうしようもなく圧倒的なやつを。
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