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レースカーテンの波間から

ぶわりぶわり、風に揺られるレースカーテンの白が時折、頬をひたひた叩いては遠のく午後。
ゆらりゆらり、遊ぶように穏やかな波間、歌を紡ぐ、君が微笑んだ。
ひたすらひたすら幸せそうに。
ひたすらひたすら無償の愛を注ぐように。

直射日光は君には乱暴すぎて、
土砂降りの雨は君にはあまりに残酷。
どんより曇りは君には重たすぎて、
吹きすさぶ嵐は君にはあまりに不釣合い。

例えるならそう、水彩画。
どこまでも淡い淡い、幸福な光の粒。

ぶわり、また翻った柔らかなレースカーテンが君の頬を撫で上げ、君はくすぐったげに。ほんの少し困ったように首を竦めて微笑んだ。

一緒がいいね。一緒がいいよ。多分ね。
あの日僕らは戯れを心底本気で成し遂げようと心に決めた。多分ね。くらいの気さくさで。
映画や小説ほど劇的じゃなかったけれど、でも僕らにとってはあの日を境に人生が180度反転したようなもの。
目の前用意された全ては僕らにとってこれ以上ないくらいの最高の玩具だった。

きらめく陽の光も。
さやめく風の音も。
伸ばした手のひら、ぺたり。重なる。
なんでもそう。感じられればそこにいなくたって十分楽しい。
だから一緒がいいね。一緒がいいよ。多分ね。
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