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距離は目で確かめられるもののみに非ず。

金網越しの君。

気づいて欲しくてがしゃがしゃ音を立てるのだけど。

君は気づかず立ち去って行く。

金網越しの君。

今日も同じ時間に、そこにいる。

気づいて欲しくてがしゃがしゃ音を立てるのだけど。

君は気づかず立ち去っていく。

今日も同じ時間に。

こんなに近くにいるのにな。

金網越しの君。

こんなに近くにいるのにな。

声をかけることができない僕は、同じ時間にそこに立つ君に気づいて欲しくって。

金網を掴んで揺さぶって、がしゃがしゃ音を立てるのだけれど。

今日も君は気づかない。

あぁ、また君が立ち去る時間になってしまった。

君は今日も気づかない。

金網の向こうの僕に背を向けて、行ってしまう。

どこに行くのか知らないけれど。

金網越しの君はきっと、また明日、同じ時間にここに来るのだろう。

そしてまた、僕に気づかず同じ時間に行ってしまうのだろう。

ねぇ、気づいて。

金網越しの君。

こんなに近くにいるのに。




(メモ)

ここは、精神病棟か。
それとも幽霊とかそういう類か。
それとも難聴とか盲目とかそういう身体障害のことか。
金網は境界線か。
どっちがどっち?とか、そういうのか。
とりあえず明らかなのは、双方のフィールドの違い。
立ち位置…ふたつの人格、人間、魂、塊の間を遮断する。
そのことでますます片方、もしくは双方請い求める。
絶対にひとつになれないふたつ。
別個にあるからこそ、同じになりたくて求める。

必死で手を伸ばす。
引き攣るくらい、精一杯。
でも届かない。
こんなに求めているのにどうして。
触れたいのに届かない。
分かりたいのに分からない。
見たいのに見えない。

アンドロギュノス?
昔人は頭がふたつだった。
男と女の頭を持つ人間、男と男の頭を持つ人間、女と女の頭を持つ人間。
それらは二人分の頭脳のため、神の逆鱗に触れる行動にも出る。
神はそれらをふたつに分けた。
そのせいでふたつに裂かれた人間は、元の姿に戻りたくて、相手を求める。
セックスを手段でひとつになろうと、満たされようとする。
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