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立ち往生

君のくるぶしは正しく張り詰めている、となんとなく思った。
ただ真っ直ぐその場にしゅっと立つ、少し丸みを帯びた後頭部、筋肉とほんの少しの脂肪分で包まれた骨の気配がする肩先から、なだらかに伸びる背中、頑強な腰骨、太もも、膝裏、ふくらはぎ、そしてくるぶしとかかと。
そのあらゆる各部位の中でも、君の剥き出しのくるぶしは特に僕の目を釘付けにした。
骨の真上を皮膚で覆っただけの、だけどどこよりも隙のない場所。
ごつごつとしたそこはきっと、触れたら硬いのだろうと当たり前のことを思う。
硬く、固く張り詰めているのだろうと。
僕は僕に背を向け美しい姿勢を保ったまま立つ君の、何よりどこより誰より、正しく張り詰めているくるぶしを、なんとなく眺め続けた。
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