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懐かしい君に会うには、もう夢を待つしかない。

君はなかなか夢にも出てきてくれない。
どんなに呼んでもどんなに待っても、なかなか僕に会いにきてくれない。
まだ怒ってるの。
問いかけようとして、愚問に気づいて急いで飲み込む。
当然かもな。
いくら君が誰より何より僕に優しかったとは言え、
君をたったひとり孤独に凍えさせ眠らせたのは他でもない、僕なのだから。

君はその時をわざと縮めようと柔らかな太陽の匂いのする毛布をすら拒絶した。
君は一体どんな絶望感と孤独感の中で目を閉じたのだろう。
そして夢の中で僕を呼んでくれていたのだろうか。
なかなか会いに行けなかった僕を、少しは恨んでくれていたのだろうか。

君はなかなか夢にも出てきてくれやしない。
だけど、何年も呼び続け待ち侘びた僕の元に、君はようやく姿を現してくれた。
やっと再会できた君は、僕と最後に会った時の姿ではなく、僕とふたり並んで歩いていた、一番美しかった頃の君だった。

キラキラした太陽が誰より似合った君は、僕の自慢だったよ。
賢くて優しくて、どんなことがあっても必ず僕の元へ戻ってきてくれた。
何があっても真っ直ぐな瞳で僕を信じてくれていた。
僕が不機嫌だった日も、喜んでいた日も、悲しんでいた日も、なんでもない日だって。
君はいつでも空の匂いを纏ってそこにいてくれたのに。
どうして僕は君からあんなに簡単に離れられたのだろう。
君をたったひとりにすることになると分かっていたはずなのに。
誰より何より純粋無垢だった君に、仕方がなかった、なんて残酷で大人な言い訳、どうして平気で口に出来たのだろう。
せめて君が、恨み言のひとつ僕に言ってくれていたら、なんて。
穏やかさばかりで成り立っていたような君の性格を考えれば、当然ありえない希望的観測を胸に抱く。

今も思い出す。
何度も何度も何度も。
誰より美しく、清らかな微笑を僕に注いでくれていた君と過ごした日々を。
そして僕は何度も君を呼ぶ。
もう一度と切望し、それでもやっぱりなかなか夢にさえ出てきてくれない君を、今更虫のいい話だと分かっていながら何度も。

あぁせめて。
夢の中でだけでも君をもう一度抱きしめることができたらどんなにいいだろうか。
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