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どこまで行けば満たされるだろう

もう君をひとりになんてしないと。決してひとりになんてしないと。
何度心に固く誓えば、君は安心して眠ってくれるんだろう。

君が生きるために纏うた孤独から君を奪って逃げたいと。攫ってしまいたいと。
何度心に強く願えば、君は僕の無謀な手を笑ってくれるんだろう。

ねぇ泣かないで。鳴かないで。
僕がいるよ。

僕らは何のために生きてるんだろう。
そんな途方もない疑問を抱いてしまうのは、若さ故のことなのだろうか。
全く同じ構造をしたふたつの迷路にそれぞれひとりぼっちで途方に暮れて立ち尽くす僕らは、毎日見つかりもしないゴールと相手を探して呆然とする。
だけどだからこそ、一緒に生きられると思ってたんだ。
思ってるんだ。

もう大丈夫だよ。君はひとりなんかじゃない。
僕がいる。
今、君の目の前にいるじゃないか。僕の姿が見えないの?
もっとそばにおいでよ。
もう寂しくなんかないよ。

それでもそこで君がひとり立ち尽くし寂しがるなら、僕が君のそばに行ってあげる。
力の加減もできない僕が、待ち侘びた分だけ一気に縮めようとする距離に君が怯えようとも、僕はもう君に遠慮なんてしないから。

待ってて。
あと少し。
もう少し。

…ホラ、追いついた。追い越した。

孤独から君を奪うことができないのなら、僕は君から孤独を奪って逃げる。
君の代わりに、その孤独を背負って走る。
今度は君が、僕を捕まえる番だよ。

だから君が纏って生きてきた孤独に僕が押し潰されてしまいそうになる前に、君は僕を捕まえてね。
つい先刻までの僕のように。
つい先刻までの君のように。

孤独なしに生きてなどいけない僕らは、孤独から互いを奪い攫うこともできない。
それならせめて、生きる糧である孤独でもって、命のバトンリレーでもしようじゃないか。

これからどこ行こう。
どのくらい走ったら僕らは満ち足りるんだろう。
ゴールは。孤独から完全に逃れた君と僕は、一体どこにいるんだろう。

ねぇ泣かないで。鳴かないで。
僕がいるから。
こんな僕でいいのなら、君に全部あげるから。
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