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ホワイト・ピリオド

「君は誰より幸せにならなければならないよ」

あなたは僕にそう言って、僕の頭を優しく撫でた。
宥めるような労わるような指先は、確かに僕ごと慰めようとしてくれていることくらい、僕にだって分かるのだけれど。
だけど僕はそれと同時に、その優しさの中に、僕に反論の言葉を飲み込み黙ることしかさせてくれない無言の圧力を見つけてしまって悲しくなった。

「君は誰より幸せにならなければならないよ」

あなたは僕に繰り返しそう言い含め、僕に優しく微笑んだ。
その言葉の中に眠る感情に嘘や偽りの類は欠片も見えず、確かに心の奥底からそう願ってくれていることも、僕には分かったのだけれど。
だけど僕はそれと同時に、あなたがそう僕に言うことであなたの願いが今後もう叶わないことが決定付けられてしまったことを思って寂しくなった。

僕の幸せって何。
僕を誰より幸せにしてくれるのは、あなた以外いないのに。

僕が今、僕の幸せを願うことで僕を突き放したあなたに向けてそう本音を口走ったら、あなたは一体どんな顔をするだろう。
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