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泡沫の色を纏うには

真紅にそれを染め抜くには。
きっと強い意思が何より不可欠なのだ。
覚悟にも希望にも似た、諦めが必要なのだ。

漆黒をそれに焼き付けるには。
きっと優しい祈りが何より不可欠なのだ。
融和にも信仰にも似た、反逆が必要なのだ。

何色を選択するにも、その折必ず必要不可欠なものが生じる。
そして必ず犠牲も生じる。
でもだからと言って、選択することをやめるわけにはいかないのは、彼も僕も同じ。

あの時、僕らの足元に転がっていたものが何だったか。
何があろうと忘れたなんて言えないし、何をもってしても忘れたなんて言わせない。
絶対に。
絶対にだ。

僕らはそれぞれ色を選択し、そうすることで多大な犠牲を払って生きてきた。
それら犠牲の上に成り立つ生を、ただひたすらに。

夢は現実を走るためだけにしかなかった。
どこまでも無様で貪欲で滑稽な生。
でもだからと言って、死を想う暇なんてなかったのは、彼も僕も同じだった。

もしかして僕らは誰より何よりずっと、その分幸福だったのかもしれない。
泡沫のような幸福の代償に払った犠牲はいかほどか。
途方もなさすぎて、もはや指折り数えることもできないけれど。
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