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瞼の痙攣を抑えたら。

揺れる視界と瞼の痙攣を抑えたら。

無邪気さを装って両腕を広げて飛び込みましょう。
それが例え、嘘まやかしの類だったとしても。
得意の「見て見ぬふり」をしてでも。
「気づかないふり」「馬鹿なふり」「何も知らないふり」、君の腕の中に飛び込むためなら、それが例えどんな卑怯な行為だったとしても。
僕は、なんでもする。

きっと本当は、君と僕は近かったはずなんだ。
隣同士、並んで笑い合えてたはずなんだ。
こんなに距離をとって、しかもそれを保つことが世界の均整を保つことのように必死にならなくてもよかったはずなんだ。

いつか言ってやろう。
「世界なんて関係ない」って。
子供みたいに聞き分けなく、声高らかに、宣言しよう。
一緒に。
「全部知らない」って。
手を繋いで、心の奥底から滲み出る笑いを包み隠さず曝け出して。
僕らを阻むものを壊すためなら、無知も稚拙さも、何でも武器にして利用してしまったっていいんだ。

『ただ一緒に生きたかっただけなのに』

噛み殺すように君が呟くから、僕は攻撃するもの全てに加減を忘れて牙を剥いてしまう。
絡みつく糸の引き剥ぐ方法も忘れ、無我夢中で全身全霊、全てを威嚇して弾いてしまう。
そのたび君が、一体どんな気持ちになって、どんな顔をするのかすら確認できずに。

揺れる視界と瞼の痙攣を抑えたら。

僕は迷わず君の元へと走りましょう。
それが例え、本当に世界の均整を崩してしまう罪深いことだったとしても。
君の手を掴んで引けるなら。君の首筋に鼻先を埋めても許されるなら。その願いを叶えるためなら、それがどんな無茶なことでも。
残酷で非情で最低なことでも。
僕は、なんだって。
なんだって、するんだ。

気が遠くなるほど長い間。
それはもしかしたら世界時間で言えばほんの僅かな時間だったかもしれないけれど、僕らにとって寂しさをヘドロの澱のように沈殿させ、その内で溺れるに十分な間。
君を、たったひとり孤独にした僕を。
君と同じくしてたったひとり孤独に生きた僕を。
君は、許してくれるだろうか。
僕は、許せるだろうか。
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