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星陵

朧げな記憶を必死で手繰ると、僅かに見えてくるものがある。

それは重ねるべきものを着実に重ねた彼の、最後に見た背中。

ぬらり滑り込むようにしてそれが巻き付いて、どうしたって解いてあげられなかったけれど。

彼は、壁に凭れ目を細めて、静かにタバコを吸うだけだった。

先端からくゆる煙は、青紫。

彼の口から吐き出されるそれは、濁った白。

その違いだけを、彼は最後に教えて消えた。
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