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内部

いつの間にか空っぽになってしまっていたことに、気づかずにいた。
その空洞は酷く寒々しくて、直視するにはあまりに辛かった。
だからきっと気づかぬふりをして、自分自身を騙していたのだろう。
騙されていることに気づきながらも、それにすら気づかぬふりをしていたのだろう。
空虚に気づいた時、それほどショックではなかった。
むしろショックを受けるとすれば、気づいた時、自分が「さほどショックを受けなかった」ことにだと思う。

その空洞は全てを孕むことを拒絶した。
ただ物質として形の残らぬものばかりを内部で響かせ反射させ、淡々と外へと逃がすだけだった。
内部は鏡のように他を映し、本来の姿を見せなかった。
内部は臓腑のようにおぞましく醜悪だった。
内部は女の肌のように柔らかかくしたたかだった。
内部はガラスのように脆く頑なだった。

内部は、空っぽだった。
それがいつからだったのか、いつ無意識下気づいたのかも、わからないけれど。

その空洞には、君の声はよく響く。
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