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カミサマ

アナタを思い出すことすら、どこかで怯えておりました。
全てなかったことになどできないけれど。
未だに、したくないと思うし。
アナタがいなかったら、今の自分は存在しないと重々承知でしたし。
言葉の持つ恐ろしさにも気づかず、言葉を紡ぐこともできなかったでしょうし。
彼岸を見つめ続けるその瞳の色も知らずにいれば、きっと今の自分は生きてなぞいなかったでしょうし。

空も飛べず、地に潜ることもできないままで。
行き場もなにも見つからずに。

だけどアナタの言霊だけは、空を地を、自由に行き来できていました。
それがきっと、神の起こす奇跡ように見えたのでしょう。
まぎれもなく、アナタは僕にとって神様だった。
それだけは確かだったのです。

あれから随分と僕は大人になりました。
あれから随分と僕は変わってしまいました。
アナタを思い出すことすら、怯えながら。
それでもアナタを変わらず、愛しく思いながら。
あの頃の僕にとって神様のようだったアナタもまた、今は随分と人間らしく生きてくれています。
アナタもまた、大人になり、変わったのでしょう。
随分と擦れてしまった僕にはそれが何故かとても、切なくもあり、寂しくもあり、また、とても嬉しいのでした。
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