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飢えた獣

断末魔の叫びは赤く。
しかしその赤い声すら喰らい尽くそうとするかのように、獣は大きく口を開いた。
覗く口内はすでに赤く染まり、千切られた肉片すら見える。
声も、血肉も、全て。
己に取り込み、己の血肉とするかのように。
開いた口から零れる音は、獣の咆哮。
げらげらと、甲高く耳障りな狂気に染まった笑い声だった。


 ---


『なんでもそう。作るのや保つのはすごく難しいのに。壊すのは、こんなにも、とっても簡単』

壊れたものを見下すようにして、あの女はからからと笑ったことを思い出した。
ろくでもない女だったけれど、唯一でもあった。
あの頃の、俺にとっては。

『なんて面倒なの。もう嫌』

女はそれだけを言って、放り出した。
投げられたそれを、そのまま捨て置くつもりなのだろう。
ちらとそれに視線をやるだけで咎められた。

『そんなもの見てどうするの。さぁ、行くわよ。もうここには用はないの。それにもね』

女は忌々しいものを吐き捨てるように言い、顔をしかめた。
それに無言で従うしかなかった。
ただ、女がそれを踏みにじらなくてよかった。とだけ思った。


 ---


獣の咆哮は、記憶の奥底に沈む女の、冷笑を思い出させる。
かと言って、笑うことをやめるつもりはない。
ちっとも可笑しいことなどないのだけれど。
笑みは次から次へと湧き出し、まるで泣き叫ぶ子供のように止める術を知らないのだから。

獣はそうして、しばらく笑い続けた。
酸欠に喘ぐことはなかったが、引き攣るような呼吸が肺に苦い水が溜まっていく様に似ていると、なんとなく思う。

喉の奥に酷い渇きを覚え、獣は壊れかけたそれを見下す。
何の役にも立たない。
もうすぐ完全に壊れる。
ただ、捨て置くことはできないだろう。
それが、自分とあの女の違い。
僅かな差だがしかし、決定的な違いでもある。

先刻喰い千切った喉元から、どくどくと赤黒い液体が流れ、それは最期の痙攣を始めていた。
喉の渇きは癒えず、限界を知らせる。
もう一度拾い上げ、溢れるそれを口に含み、飲み下した。
後から後から、溢れる。
…あたたかい。未だ。
甘い。今ならまだ。
喉が、渇く。

飲み下す。
飲み下す。

「……!」

急激に胃が収縮し、せっかく飲んだそれを全て排除しようと足掻く。
拾い上げたそれを投げ出し、嘔吐した。
全て。
胃液も、内容物ももろとも。

…ほらね。壊すのは、こんなにも、簡単。

耳の奥、女が笑った。

喉が、渇く。
もう全て排除したはずの胃はそれでも尚、収縮を繰り返す。
獣は咆哮する。
可笑しいことなど何一つないと言うのに。

獣の喉が潤されることはない。
獣の飢えが満たされることも、ない。

何が書きたかったって、血液には催吐作用があるってことだけなんですけどね(死)。
それだけを書こうと頑張ったら、うっかり過去まで捏造(コラ)。
…女って誰。

何にしても描写が酷すぎ。ごめん(死)。

女が捨て置いた「それ」って誰だ…?
そもそも、壊した「それ」は誰だ?(ヲイ)

自分で書いておいて、収拾つきません。
…どうしようもない。
よくあることなんですけどね。
何も考えずに指が動くに任せてるとこうなりがち。
んで、後から頭を抱える(駄目)。
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