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感覚と思考の相違とその問題。

過保護なのは、多分、それを感じない君を守るふりをして自分を慰めるため。
嘘つきなのは、無駄を積み重ねて、無駄を掻き集めて、本当はもっとずっと必要不可欠なものから自分が目を逸らしたいから。

大事に大事にしたい。
それは、君であり自分だ。
君と言う名の鏡に映った自分だ。

だけどいつか。自分は君もろともと祈るから。
そういった方法しか、知らないから。
そういった方法でしか、君を愛せないから。

一息分、つかせておくれ。
君が感じない寒さや痛みを、それでも君から遠ざけることで。

君には暗い話も悲しい話も寂しい話も聞かせない。
頭の悪いばかりの明るく楽しくどうしようもない話をもっと、沢山話そう。
君が呆れ返って「馬鹿だなぁ」と言って笑うのを見たいんだ。

君より下に自ら下がる。
そういった方法しか、知らないから。
そういった方法でしか、君を笑わせられないから。
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正しい場所の確保の仕方

君はそこがどんな場所であれ、いつもひっそり、なんだか申し訳なさそうに存在する。
例え寂れた公園の薄汚れたベンチの上でも、不慣れな新入社員が社長の椅子に座らされるかのように申し訳なさそうに、心細そうに座る。
僕はその姿に対して、ちんまり。という言葉が妙に似合う気がして、だけどすぐに似合わないと心の中で一蹴した。
そんな生易しかったり可愛らしいものでもない気がしたのだ。

あ~ぁ、

僕は心の中で溜め息をつく。
ここでも駄目か。というかそもそもどこでも駄目なんだろう。とやっと気づいたのだ。
いつの間にか心の中でだけで様々な感情をやりくりしてしまう癖がついたのは、多分僕だけではなく、君もそうなのだろう。

多分君は、自分の家の座布団の上でも同じように申し訳なさそうに、心細そうに座るのだろう。
誰も他にいなくても。家族と一緒でも。たったひとりでも。
多分君にとってそれが当然で、そうしないことの方が圧倒的に不自然で落ち着かないのだろう。
だけど一緒にいる僕の身にもなっておくれよ。と、僕はまた心の中でのみ嘆いて苦笑した。

小さく小さく、できるだけ小さく。
ベンチを一人分使うことさえ罪悪みたいにして、君は座る。
あと数年で壊れてしまいそうなくらいのボロい公園のベンチの上ですら。

僕はほんの少しだけそのベンチに。君の家の座布団に。君が今まで申し訳なさそうに、心細そうに座ってきた椅子や場所たちに、…本当にほんの少しだけ嫉妬した。

彼は言った、

彼は言った。

お前にはその義務がある。


僕は問うた。

義務?権利ではなく?


彼は頷いた。

そうだ。もはやそれは権利ではない。義務だ。
その他どのような重要な事柄も全て破棄してでも遂行しなければならない義務だ。
いっそ職務だと思ってくれてもかまわない。
命の次に大切にしなければならないものだと思え。
これはもはや命令だ。


僕は驚いた。

そんな、いくらなんでもそれは暴論ではないのか。
あなたはいつだってそういった言葉の選び方をしながら、僕にそういった効果だけを狙ってわざとそうする。
そんな命令は聞けない。


彼は笑った。

相変わらずだな。
だが、これは決定事項だ。命令を無視するならそれはすなわち、規定違反になる。
罰則ももちろん発生するだろう。


僕は震えた。

罰則なら甘んじて受ける。
僕はそんな命令、聞けない。
知っているでしょう。僕が、その命令を聞くことができないことくらい。
それなのにあなたはそう言う。なんて無茶苦茶な。


彼は繰り返し言った。

お前にはその義務がある。


僕は途方に暮れて、僕の目の前に立つ彼の眼前に立ち尽くした。
ここからどうやって、彼の目の前から離れる一歩を踏み出せるのか、足を動かせるのか、目をそらせるのか。その些細な行動ひとつ取る方法を忘れてしまった。


彼は言った。

お前は誰より、その義務を遂行しなければならない。


僕は言った。

あなたが僕と同じ義務を背負うと約束してくれない限り。
あなたが僕と同じ場所にあると誓ってくれない限り。
僕はその義務すら果たすことなんてできやしないんだ。
知っていたでしょう。知っているでしょう。


彼はゆっくりと首を振って言った。

お前は誰より、しあわせにならなければならない。
俺が、いないどこかで。
俺の分まで。
お前にはその義務がある。









僕は溢れそうになる想いを飲み込んだ。



そうやってあなたは僕に、その命令を破らせるんだ。

そうやってあなたは僕を、誰より不幸せにするんだ。
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