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それは確かにアナタだったけれど

夢の中に、誰が何人出てきたかなんてはっきり覚えていない。
ただ確かだったのは、A氏がいたこと。
そして、多分、J氏もいた。
少なくとも、自分を含めて3名はいた。

J氏らしき人が、言った。

「それは『イタミ』だろ」

痛み?
傷み?
悼み?
いたみ?

『イタミ』って、どういう意味?

A氏はそれを受けて、悲痛な表情でかぶりを振った。

「違う!違う違う違う!」

ただ必死で否定していた。
J氏らしき人は、その否定を呆れ半分、困惑半分の表情で見つめるだけ。

「違う!違うんだ!違う違う!」

それでも否定を繰り返すA氏。

自分視点の人間は、何も言わず一切動かず、ただ、じっとA氏を見つめるJ氏らしき人と、必死で泣くことを耐えるような表情で否定の言葉だけを繰り返す、A氏を眺めていた。

それだけ。
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もう飽き飽きなんです。

気づけばその場に釘付けにされたまま、待ち続けてきました。

もう待たされることには飽きました。

何度待ったをかけられたかな。

点々、と。

過去に待てを食らわされて、だけどいつまで経ってもそれを解除されることがないのに。
どこかでそんなこと、最初から分かっていたのに。
それでも大人しくその場に釘付けにされている僕が、見えます。

点々、と。

僕が、釘付けにされて待てを続けています。
あの場その場で。
動きもせずに従順に。
餌を前にした犬のように従順に。

しかしその従順さは、いつしか全く違う何かに摩り替わってしまっていることをご存知ですか。

あの場その場で、点々と待てをしている僕がいます。
今も。従順に。慣性と惰性の法則のそのままに。

本当は、目の前に置かれた餌になど、最初からさらさら興味がなかったよ、と笑ってやりたい。
こんなもの最初から蝋でできた偽物だって知ってたよ、と叫んでやりたい。

もう待たされることには飽きました。

彼らに従順だった僕はいつしか、点々と、脱皮してあの場その場に抜け殻を置いて来ました。
あれは僕であり、もはや僕ではありません。

もう待たされることには飽きたのですから。

…さぁ、君はどうする?

遠く過去から現在へ生まれる人

何年も、何年も。

そう、だけど、気が遠くなるほどでもない。

だって覚えてる。
今でも鮮明に。
忘れた日なんて、ない。
いつだってあなたは僕の中に息づいてるのだ。

そしてこれからも、きっとあなたは生まれ、生きていくのでしょう。

新たなあなたはきっと、また僕を苦しめる。
きっと、また僕を悲しませる。
そんな予感を覚える、あなたの夢を見た。

愛しいあなたの夢を見た。

あなたを愛することは、終わりのない僕だけの闘争。
だけど僕はあなたを愛しむことをやめないのだ。
あなたが生まれ、生きていく過程は、僕の存在認知と意義と同等。

あなたがあなたである限り、僕はあなたを見続けます。
そう誓ったのだから。

さぁ、生まれてください。
また新たに。
そして生きてください。

この狭い箱庭の中で。

僕はあなたを愛するためならば、苦しみも悲しみも全てこの身に受ける覚悟なのですから。

正しく僕を知ろうとしなくても

なんでこんなに「捕食者」というものが好きなんだろう…
蜘蛛とか蟷螂とか大好き。
蛇も捕食者だし、猫も捕食者。
捕食者独特の瞳が好き。
これこそがまさに「性癖」。

餌は所詮餌でしかない。
弱者を虐げる強者。
逃げ隠れる者を捕まえて食べる。
逃げ隠れても捕まえられて食べられる。
糧。
踏み台。
食われる者と食う者。
生きる餌。
食われるために生きる?
生きるためだけに生きる者だけを食う。
捕まえる。歯を立てる。食いちぎる。咀嚼する。飲み下す。溶かす。消化する。排泄する。
そしてまた捕まえる。
己の命が尽きるまで。
そして次の子孫もそれを繰り返す。

あぁ愛しい。

草食動物と肉食動物それぞれには、雑食性の動物にはないものがある。
純粋さに似ている。
憧れかしら。

肉食動物と草食動物の関係は、恋愛にも似ている。
肉食動物が焦がれるほどに底なしに欲してやまない草食動物。
逃げる逃げる逃げるから、追う。
追う追う追われるから、逃げる。
爪を立てて捕らえ、哀願するように口付けて舐め、噛む。
命を保つために。子孫を残すために。
自由を奪う。魂を奪う。肉体を奪う。
自分のものにする。
祈りにも似ている。

口を使うことが何よりの愛情表現だと言ったのは誰だったか。
人を食う人間の気持ちもそうだとしたら?
ヒトとしてのタブーを破ってまで口に含むのは、その者を愛しているから?
口付ける、舐める、噛む、食う。
己の身体の一部に。
ひとつになりたいと切実に願う口で。
愛するが故の罪?
愛するがためだけの罪?
背負う意味。積み重ねる意図。

捕食者でもないくせにしぶとく生き延び繁殖する者の無様さ。
滑稽。
滅ばない理由はどこにあるの。
価値があるとでもいうの。
所詮餌でしかないのに?
餌にもなり得ない者は一体何のために生きるのか。

そうか。彼は時折捕食者の瞳をする。
だから愛しいのか。

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NOT FOR SALE

売ってないよ。
売るべきものでもないでしょうし。

買ってないよ。
売ってないんだから買いようもない。

探すなんて無様なこともしてない。
もとより求めていないのだから。

欲しくないよ。
見たくもない。
触りたくないってば。
聞きたくないんだって。

何度言えば分かってくれるの。
しつこいなぁ。

お金と引き換えに手に入れられるものなんていつもたかが知れている。
命だって感情だって、時と場合によってはお金と交換できちゃったりするけれど。
そんなもの最初から欲しがってないよ。

できないことを強要しないで。
あたしには不可能なのです。
いつでもそれは。

売ってないよ。
売ってしまえるものでもないし。

誰も買おうとしてないよ。
あたしが売りさばけるものなどどこにもない。

お金はあっても困らないけれど。
それはあっては困るのです。
否、怖いのです。

あたしは知っている。
理解している。
認知している。

諦めたわけではない。
ただ、それをそれとして認めているだけ。

もしこれを動かせるのだとしたら。
売ってしまうなり捨ててしまうなりできるのだとすれば。
そしてつつがなく呼吸することが可能になるのだとすれば。
その前にあれこれ他人に譲渡できるもの全部してしまった後、燃やして埋めてくれればいいと思う。

花弁に埋まりたい。

愛しい過去の遺物くんへ

もう触れられない、過去の遺物くん。
もう二度と。

頭じゃわかっているのにね。
心まで沁みてないのかな。

心のどこかで、未だに君を待っているような気がする。

あぁ駄目だ。
きっと思い出ばかり奇麗になっていく。
いつの間にか塗り替えていくんだ。
勝手に。

殺してやりたいくらい愛して、憎んで。
そんな激情みたいなものが、遠く掠れて見えた。

―――残ってる? 残像。

嫌なフラッシュバックだ。

そう思った。

大人になってしまったのは僕の方。
きっと彼は悪くない。何一つ。
変わってしまったのは僕の方。

封印。頑ななものを崩してしまった瞬間。
きっと僕の心だけがあの頃に帰ってしまった。

無理だよ。
もう、遅すぎる。全て。
もう諦めてお戻り。

そう説得するんだけど、駄々をこねて泣きじゃくる。

「やだよ。今のここがいい。ここにいたいんだ。ここで生きたい」

そんなの甘えだよ。
もう無理なんだ。
全て、遅すぎたんだ。もう終わり。
一瞬の隙をついて蘇ったそこは、ただの蜃気楼。
さぁ君はもうおかえり。
過去の遺物くん。
帰るべきは、過去の彼方。
現在には生きられない。
君の酸素は現代にはない。

愛していたよ。それだけは確かだよ。
もうお帰り。
ゆっくり眠るといい。

言い聞かせるのは、君に? それとも僕自身?

――――今更。

過去の傷なんて。痛くないから。

なのになんで涙が出るんだろう?

ね。

処分品。リアル遊戯

もし飛ぶことに疲れてしまったら、枝に止まって休めばいいじゃない。

俺たちを鳥に模してあなたは笑う。
俺たちは鳥なんかじゃないよ、と口を尖らせる俺に、それでもあなたは笑う。

もしあなたが鳥ならば。
逃げて逃げて逃げて。
飛んで逃げて。

早く早く。

捕まえてしまう。
掴まってしまう。

鬼ごっこなんて怖すぎてできないよ。
もはやそれは遊戯では済まない。
きっと掴んだ手首にこの爪は食い込んでしまう。
あなたを傷つける。

逃げて逃げて逃げて。
飛んで逃げて。
早く。できるだけ遠くに。

心休まる時なんてない。あなたが休むその枝さえ手折ってしまう。

あぁ怖い怖いよ俺が怖い。
だから逃げて。
俺から逃げて。

早く。できるだけ早く。遠くに逃げて。
後戻りがきく今のうちに、早く逃げて。

俺を呼ばないで。
あなたを呼んでしまう。

遊戯で済まないリアルな追跡ごっこ。

逃げるあなたと、追う俺。

手が届かないうちに、飛んで逃げて。
遠くに。できるだけ遠くに。
今すぐに。




以下、ただの愚痴


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朝の空気の中。響く小鳥のうた。

なにもできなかったから、顔を上げて晴れた空を見上げた。
なにもしてあげられなかったから、目を細めて流れる雲を見送った。

僕らにできることなんていつもたかが知れていた。

明日また無事に迎えるために、息苦しくても、もがいても、
忘れないように、なくさないように、見失わないように。
明日また無事に迎えるためだけに。

泣くことだけ堪えて、嗚咽を零し落としてしまわぬよう。

握り締めたのは、ただの小石だった。
飛び出したそこは、家の前だった。
連れ帰ったのは、黒こげの塊だった。
溺れた場所は、ただの小川だった。

僕らの視てきた世界なんて結局とても狭かった。

明日また無事に生まれるために、疲れ果てても、ぐずっても、
思い出せるように、作り上げるように、見つけるように。
明日また無事に生まれるためだけに。

叫ぶことだけを飲み込んで、息をさえ零し落としてしまわぬよう。

登ったのは、ただの砂山だった。
見つけ出したのは、ちぎれ落ちたボタンだった。
聞こえたのは、君の鳴き声だった。
叩き払ったのは、あたたかい手だった。

処分品。「悔い」

ねぇ結局こうなるのだとわかっていたのなら。
最初からあなたの瞳には結果が見えていたのだとしたなら。
ねぇ始まる前にそっと、閉じてしまっていた方が、僕にも、あなたにも優しかったんじゃないかって、思うんだ。
後悔してるのなんて愚問を口にしてしまうほど、僕たちは弱かったかな。
僕たちは遠く霞む未来だけを夢見て生きてただけじゃ、なかったよね。
奇麗事ばかり吐く唇なんて、幼い頃に腐り落ちていたよね。

僕らはいつだって許しの時を待っていた。
口先ではなんとだって言えても、いつだって。
赦してもらえるその時を、生まれた瞬間からずっと待ってた。
馬鹿馬鹿しいほど無様な虚勢張ってでも生きて、待ってた。
許してなんて口には絶対にしないけれど、それでもずっと。

だけど。
だからこそ、かな。

諦めよりは、優しい嘘をください。

埋め合わせられる程度の隙間でも、妥協しないで。

ゲームオーバーだと、軽く言えないでしょう。
リセットボタンはない。

もう戻れない過去のことをいちいち悔いても無駄だと知っているけれど。
それならいっそ、優しい嘘をください。

諦めも妥協もいらない。

無駄と分かっていても、嘘をください。

落ちた滴に打たれても痛くも痒くもない。

それが当然だとか常識だとか思い込みだとか、そんなもの一体どこから生まれるの。
人のモノサシで測られたくはない。
私は私なりのモノサシがある。
それは確かに世間一般の常識や、刷り込みや、思い込みのものも多数あるのだけれど。

選択肢はいつも2つ以上はあって、選ぶ人の数だけ、その立場や性格の違い分だけ、それは増えていくもので。
関係ないでしょうと言ってしまえばそれまでだけれど。

己に自信を持つことと、驕ることは違う。
譲れないものを守ることと、歯向かうことは違う。

明らかに。

知っているはずでしょう。
誰より、それらに過敏に反応してきたのだから。

噛み締めて耐えるもの。
耐え切れず壊すならそれも手ですが。
私はまだ壊れたくはありませんので、他所でやってください。

繭にくるまれて眠りたいなら、眠ってください。
殻に閉じ篭って恨みたいなら、恨んでください。

でもできれば、他所で。
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